2012年には、The second forum of Sociology が開かれます(開催地は未定です。パリの予定でしたが、あらためて選考し直すことになりました)。各 research committee は、4年間の間に少なくも1度は、regional conference を開かねばならないことになっています。forum of Sociology を regional conference として活用することもできますし、別な場所で、独自に、regional conference が開かれることもあります。各 research committee の news letter に注意しましょう。(は)
世界社会学会議2010ブログ
2010年7月22日木曜日
リピーターになるために
世界社会学会議ヨーテボリ大会も無事閉幕しましたが、世界社会学会議との関わり方には大別して幾つかのパタンがあります。
・「食わず嫌い」(国内学会のみに参加する方。アメリカ社会学会会員の場合にもこういう方が多いです)
・「一見(いちげん)さん」(一回だけ報告・参加して終わりになる方)
・「リピーター」(常連になる方)
今回参加された方には、是非リピーターになっていただきたいと思います。
「リピーター」になると、知り合いができ、ディナーに誘われたり、session の organizer = chair を頼まれたり、共同研究に誘われたり、寄稿を頼まれたり、別の会議に招待されたり、research committee の board member に選ばれたり、……と研究の世界がどんどん広がっていきます。各 research committee の business meeting にも是非出席するべきです。
国際的視野から自分の研究の強みや特徴、弱点などを検討し、位置づけ直してみることは、とてもいいことです。日本人研究者としては、自明に思っていたことが、国際的には新鮮に受け止められるというようなこともあります。
英語の壁、日本人の名前が覚えてもらえにくい、などハンデは少なくありませんが、世界社会学会議のような大きな国際会議には独得の高揚感と刺激があります。
ヨーテボリ大会を機に、そして横浜大会を機に、1人でも多くの日本社会学会会員が、世界社会学会議のリピーターになり、各 research committee で活躍されることを期待してやみません。(は)
2010年7月21日水曜日
要約集とプログラム集
2010年7月20日火曜日
横浜大会をアピールし閉幕
世界社会学会議ヨーテボリ大会は7月17日に予定どおり閉幕しました。最終日には新会長に選出されたMichael Burawoy の挨拶に続いて、日本社会学会の矢澤修次郎会長が、次回2014年横浜大会の開催の意義などについて、会場のパシフィコ横浜と林文子横浜市長のビデオをまじえて、約15分間スピーチを行いました(以下は You Tube 版に編集したもの(8分55秒))。(は)
2010年7月18日日曜日
いろいろな研究者と絶えず話をすることの重要性
閉会式も終わり、今は今大会の余韻を楽しんでいるところです。
さて、はじめて国際会議に出てから40年以上が経ってしまいましたが、先輩に教えられたことの重要性を今でも噛みしめることがよくあります。今大会もそうでした。
それはなんでも良いから、研究者をつかまえて話をすることが国際会議で最も重要なことの一つだということです。
たとえば朝食事をする時、一人で食べないで必ず他の参加者と話をしながら食べることが大切だと思います。相手が、タイの研究者だったら、タイの大学事情が聴けますし、他の研究分野の情報も得られますし、友達になってその後長く交流が続くこともあります。
研究部会でも勇気を出して質問すると、国際会議が一層身近なものになります。英語がそれほど上手でなくても、研究者ですから真剣に聞いてくれます。そうして部会に溶け込めば、自分の報告の時にも必ず他の参加者が質問してくれるようになります。そうすれば、国際会議に出席して収穫があったと言えるようになるでしょう。なにも質問が出なければ、それこそ出席は、かなり意味がなくなってしまうでしょう。
休憩時間でも、室内や廊下で他の国の参加者と気軽に会話するフットワークがあったほうが良いでしょうね。先輩はそれを「廊下トンビ」といって推奨してくれました。
今回日本から200人を超える参加者があったということですが、とりわけ若い参加者が「廊下トンビ」になって、徐々にコミュニティの一員であるという意識を獲得して、それぞれの専門部会で活躍することを望んでやみません。(sy)
さて、はじめて国際会議に出てから40年以上が経ってしまいましたが、先輩に教えられたことの重要性を今でも噛みしめることがよくあります。今大会もそうでした。
それはなんでも良いから、研究者をつかまえて話をすることが国際会議で最も重要なことの一つだということです。
たとえば朝食事をする時、一人で食べないで必ず他の参加者と話をしながら食べることが大切だと思います。相手が、タイの研究者だったら、タイの大学事情が聴けますし、他の研究分野の情報も得られますし、友達になってその後長く交流が続くこともあります。
研究部会でも勇気を出して質問すると、国際会議が一層身近なものになります。英語がそれほど上手でなくても、研究者ですから真剣に聞いてくれます。そうして部会に溶け込めば、自分の報告の時にも必ず他の参加者が質問してくれるようになります。そうすれば、国際会議に出席して収穫があったと言えるようになるでしょう。なにも質問が出なければ、それこそ出席は、かなり意味がなくなってしまうでしょう。
休憩時間でも、室内や廊下で他の国の参加者と気軽に会話するフットワークがあったほうが良いでしょうね。先輩はそれを「廊下トンビ」といって推奨してくれました。
今回日本から200人を超える参加者があったということですが、とりわけ若い参加者が「廊下トンビ」になって、徐々にコミュニティの一員であるという意識を獲得して、それぞれの専門部会で活躍することを望んでやみません。(sy)
2010年7月16日金曜日
報告時間を守るには
報告時間を守ることは、もっとも基本的な報告のマナーの一つです。
社会学の場合、国際学会の研究報告は15分が標準です。世界社会学会議はどたキャンが少なくありません。その場で、20分になったり、12分になったりすることもあります。あらかじめ、12分バージョン、15分バージョン、20分バージョンと3とおり用意しておくと、どんな場合にもあわてません。+2分以内が許容範囲でしょう。2分以上もオーバーするのは、マナー違反です。
時間を守る秘訣は、何よりも、十分、練習することです(時間を守る報告は、十分に
練習してきたことを示しています)。
iPhone には、デジタルの見やすいストップウォッチ機能が付いています。月曜のプレナリーでアレグザンダーも使っていましたが、筆者も愛用しています(司会の際の、タイムキープにも最適です)。
スライドの枚数に応じて、ここまでで3分、ここで5分、ここが10分、これで12分、15分などと目安を付けておきます。本場ではズレてきますので、ストップウォッチを見ながら、時間調整をしましょう。
用意したスライドをすべて紹介しようとしたり、スライドの文字を読み続けようとすると、時間不足になります。時間が足りなくなったら、適宜、I would like to skip this slide (part). などと言いながら、適宜スキップしたり、文字を読まずに、like that. とか、look at this point. とか言いながら、適宜流すと、時間内におさめることができるようになります。
conclusion のスライドは、少なくとも1分ぐらいかけて、ゆっくり目にまとめると、余裕があるように見えて、説得的です。途中は少し急いでも、入りと終わりがゆったりしていると、聞きやすいものです。
万一時間が超過したら、This is my last slide.と言ったり、I left two slides.と言ったりして、あとどれぐらいで終わるのかを、司会者や聴衆向けに告げると、みんな安心できます。
時間を大幅に超過する報告に限って、要領が悪く、何を言いたいかがわかりにくいものです。
詰め込みすぎない。入りと終わり、大事なところを丁寧にやることも、時間内にまとめるコツです。冒頭の research question と conclusion の関係を十分に考えましょう。そうすれば、時間内にまとめることは難しくありません。
初日のプレナリーは、Manuel Castells (写真上)や Suskia Sassen (写真右)など、大物ぞろいでしたが、全員時間を守っていました。さすがですね。(は)
ポインタの効果的な使い方
パワーポイントを使った報告で欠かせないのがポインタ。
ポインタでずっとスライドの文章を追おうとする報告がありますが、考えものです。
ポインタを横に動かすと、どうしても揺れます。落ち着きませんし、うるさい印象を与えます。ずっとさし続けると、強弱がつきません。
むしろ、ポインタは、キーワードや大事なデータ、地図上の場所を示すなど、大事なところでだけ使いましょう。横に動かさずに、確信をもって、1点をしっかり指し示す方が、cool です。
勝負所では、丸く動かすのも効果的ですが、むやみにはやらないようにしましょう。
最近は緑色のポインタも増えました。環境関係の報告をする際は、This is a real green technology. などとジョークも言えます。(は)
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