2010年7月22日木曜日
今後の予定——The second forum of Sociology など
リピーターになるために
2010年7月21日水曜日
要約集とプログラム集
2010年7月20日火曜日
横浜大会をアピールし閉幕
2010年7月18日日曜日
いろいろな研究者と絶えず話をすることの重要性
さて、はじめて国際会議に出てから40年以上が経ってしまいましたが、先輩に教えられたことの重要性を今でも噛みしめることがよくあります。今大会もそうでした。
それはなんでも良いから、研究者をつかまえて話をすることが国際会議で最も重要なことの一つだということです。
たとえば朝食事をする時、一人で食べないで必ず他の参加者と話をしながら食べることが大切だと思います。相手が、タイの研究者だったら、タイの大学事情が聴けますし、他の研究分野の情報も得られますし、友達になってその後長く交流が続くこともあります。
研究部会でも勇気を出して質問すると、国際会議が一層身近なものになります。英語がそれほど上手でなくても、研究者ですから真剣に聞いてくれます。そうして部会に溶け込めば、自分の報告の時にも必ず他の参加者が質問してくれるようになります。そうすれば、国際会議に出席して収穫があったと言えるようになるでしょう。なにも質問が出なければ、それこそ出席は、かなり意味がなくなってしまうでしょう。
休憩時間でも、室内や廊下で他の国の参加者と気軽に会話するフットワークがあったほうが良いでしょうね。先輩はそれを「廊下トンビ」といって推奨してくれました。
今回日本から200人を超える参加者があったということですが、とりわけ若い参加者が「廊下トンビ」になって、徐々にコミュニティの一員であるという意識を獲得して、それぞれの専門部会で活躍することを望んでやみません。(sy)
2010年7月16日金曜日
報告時間を守るには
報告時間を守ることは、もっとも基本的な報告のマナーの一つです。
ポインタの効果的な使い方
ヨーテボリ橋めぐり——ちょっと一息
左はヨーテボリ市立博物館。バイキングや東インド会社など、ヨーテボリの歴史を概観させます。
こちらはヨーテボリ駅。どの街でも、駅はもっとも人間臭いポイントの一つです。古い駅舎の外観を活かしながら、使っています。ヨーテボリのシンボルです。おっと、急いで会場に戻らねば。(は)
日本からは205名が登録
2010年7月15日木曜日
日本の夕べ
ベックやアレグザンダーもコメント——日本社会学会企画
13日午後には、National Association としての日本社会学会企画、Society and Sociology in Japan/East Asia: Sociological Theory, Thoughts, Behavior and Social Body が開催されました。油井清光氏や西原和久氏が中心になって企画したものです。油井氏が司会、西原氏、中村則弘氏、倉島哲氏が報告。討論者はKim Seung-Kuk(韓国・釜山大学教授)、Chang Mau-Kuei(台湾・中央研究員、前台湾社会学会会長)でしたが、特別ゲストとしてJeffrey Alexanderが登場(上の写真右)、日・韓・台の研究者が登壇したこのセッションの意義を高く評価し、西欧世界の文化的多元性を身振り手振りでコメント。Ulrich Beck(下の写真)は西原報告に対して、グローバルな枠組みで考えることの意義を強調しました。Scztompka(ISA元会長)も臨席という超豪華な顔ぶれでした。(は)
2010年7月14日水曜日
横浜大会への質問が続々!
ジャパン・ナイト大盛況
昨夜8時から10時までジャパン・ナイト・フォー2014yokohamaが開催された。
会は200人以上が参加し、大盛況だった。ISAの理事をはじめとして、日本人参加者の友人も加わって、いくつもの会話グループができ、横浜大会への関心の高さをうかがわせた。
長谷川委員長は、法被を着て、日本の物価は決して高くはないことを説明するなど大奮闘。またパシフィコ横浜、ICSコンベンションビューロー、JTBから派遣され、横浜大会に関する宣伝活動を担ってくださっている職員の方々も、浴衣姿でサービスに当たってくださった。
多くの出席者が楽しんでくださった姿を目の当たりにすると、この4年間で多くの人々の期待に応えるために頑張らなければという思いが自然に湧いてきた。大変なことだと思うが、それを楽しんでやっていけたらと思う。(sy)
2010年7月13日火曜日
Jeffrey Alexander
英語があまり得意でないので、なかなか楽しめません————世界社会学会議を楽しむためのアドバイス
Q. 正直、英語があまり得意でないので、なかなか楽しめません。参加していると、つい落ち込んでしまいます。
A. 社会学は言語の負荷が高いので、事実上国際会議の共通語といえる英語の聴取能力やスピーキング力に、コミュニケーション力が大きく左右されることは否めません。もっと英語に強かったら、と悔しい思いをするのは、多くの日本人に大なり小なり共通の悩みです。
でも世界中から報告者が集まっているので、英語のレベルもさまざまです。
いい研究なのに、英語が貧弱で損をしているのは、日本人だけではありません。南欧や南米の人たちも苦労しています。アジアの人も、アメリカやイギリスでPh.D をとった人を除くと、苦労が多いようです。どういう英語が聞きやすいのか、どういう英語が聞きにくいのか、を考えてみるのもいいことです。
最近はパワーポイントを使用することが多くなったので、理解はだいぶ進むようになりました。メモや原稿を読む報告もありますが、一般には、パワーポイントを使用しない報告は、聴衆にわかってもらおうという努力が足りなかったり、準備不足の場合が多いようです。
世界社会学会議のRCの各報告は玉石混交です。レベルの低い報告もあります。
どんな報告を聴いても、自分が理解した範囲内で、各報告ごとに自分が、reviewerや指導教員になったつもりで採点してみるのも勉強になります。1)問題設定はクリアーか、2)研究方法を明示しているか、3)的確な方法を用いているのか、4)データは十分か、5)概念規定は明確か、6)結論は明確か、7)オリジナリティはどの程度あるか、8)研究の限界をどのように自覚しているか、9)この研究から自分が新たに学んだことは何か、これらを問いかけてみましょう(このような観点から、自分が質問してみるのもいいことです。細かなコメントは難しくても、確認的な質問はしやすいものです)。
つまんない報告だと思ったら、つまらなさの原因やどうすればもっと面白い研究になるのかを考えてみましょう。
質問についても、これはいい質問だとか、いい答えた方だとか、自分が理解する範囲内で採点することができます。質問がたくさん出る報告は、刺激的ないい報告だったといえるでしょう。
部会全体としても、部会のねらいがどの程度実現できたか。chair の運営の仕方などを採点してみましょう。途中から退席する人が増えるようだったら、部会は成功とはいえません。他方で、盛り上がらない部会を盛り上げるための、chair の涙ぐましい努力などにも、注目しましょう。(は)
2010年7月12日月曜日
出席者は5500人を超えた!
いよいよ始まったヨーテボリ大会ですが、本日午前の時点で出席者は5571人を超えています。お昼に会った旧知のT さんは登録が完了しておらず、今日ここに来て昼前に登録したら、5571番の名札をもらいました。全体の参加者は最終的には6000人に近づくようです。
開会式
2010年7月11日日曜日
機内預け荷物がない!(対処法)
いよいよキックオフ:WCSはWorld Cup of Sociology!
7月11日(日)、4年に1度の世界社会学会議もいよいよキックオフ(左下の写真は主会場の国際会議場)。右の写真のように、すでに世界社会学会議のフラッグも出ている。
2010年7月8日木曜日
イギリスの社会学者との会話
数年前教える必要はなく、研究面で貢献することを条件にこの大学に移動してきたKM教授と話した。彼もこれ以上条件が厳しくなれば、元の大学に帰ることを考えているという。財政難の上に、研究成果も含めて厳しい評価の下に置かれている。日本を発つ前に、イギリス社会学雑誌の事務責任者から、海外アドバイサリーボードメンバーの私に、一通のメールが届いた。この雑誌の評価が昨年よりもずっと良くなったとの喜びの報告メールだった。文面から喜びの感情が溢れていた。ことほど左様に、研究は財政難と厳しい評価の狭間にあるといえよう。
そのような中、KM教授によれば、欧米以外の社会や文化に対する関心が高まっているという。この点で、2014年の世界社会学会議の横浜開催はタイムリーだと評価された。こちらから多くの分野で日本、韓国、中国、台湾など東アジア社会学の交流が盛んであることを説明すると、大きな関心を示してくれ、2014年に向けて彼の研究分野において東アジアとの交流を強化するために協力を求められた。とりわけ中国への関心は相当なものがあるように感じた。
中国社会学会会長のリ・ペイリン教授によれば、中国においては、山積する社会問題解決のために社会学への要請が強まっているという。このような内的動向とパラレルな形で、中国社会学に対する関心はヨーロッパでも高まっているように思う。
以上のような動向をしっかり見据えて、2014年の横浜大会は組織されてゆく必要があるだろう。もちろん、日本社会学の総括と、海外への輸出を怠ることなく。相当の頑張りが要求される。それを楽しみながらやっていくことにしたい。(sy)